ホノルルセンチュリーライド3日目

本番です。いよいよ100マイル走ります。

出走前。自宅にレーパンを忘れたことに気づく。
ココで折れるな、我。たいした問題じゃない(そうか?)。
ビバ俺。楽しむんだ楽しむんだ〜と呪いのように唱えて現地まで。
現地で。宿にボトルケージを忘れたことに気づく。
ココで折れるな、たいした問題じゃ…あるよ(嘆)。
アホ俺。バカ俺。どうしようどないしよう?と焦っていた出発地点。


そんな感じで出走。昨日走ったダイアモンドヘッドの道をひた走る。
記念写真を撮る一団を横目に、シズシズと進む。…にしてもみんな早い。
ワタシは平坦地だと時速23キロペースがベストと思っているんだけど
間違い無く他の方達は25キロペースで飛ばしている。早い。早過ぎる。
みんな、写真とか撮らないの?と思いつつヒトリで記念撮影。

スピーカーで音楽流しながら走るヒトや、
メットの上にペプシを乗せて走るヒトとか、いろんなヒトが居る。

始めの休憩所で。ホノルルセンチュリーライドっぽい写真を。と思い。


順調に道を行く。遅い分、坂道でも亀のように降りずに進む。すると。
坂道の途中に赤いボトルを発見。
…コレは神が我に落としていってくださったものだ!
一瞬で理解し、自転車を降りて、いただいていくことに。
よく見たところ、マンチェスターユナイテッドのロゴが入ってました。
ひょっとすると、異国の方のものだったのかもしれませんね。サンキュー。


一番の絶景スポット(らしい)マカプウ岬。
たくさんヒトが溜まってたので、2〜3枚撮影してそそくさと退散する。

その後は、わりと平坦で単調な道が続々続く。マイペースにスイスイと。
エイドステーションで神が落としたボトルに氷水を補給し、
時々写真撮影しながら(みんな真面目に走ってるのを尻目に)タラタラ進む。


そう、私は75マイル折り返し地点ルールをすっかり忘れていたんです。


「そういえば…」と思い出したのが、50キロ地点くらい。
9時45分。どっかの地点で※※時半くらいにつかないとイカンのだよな。
どこだっけ?50マイル?それならさっき過ぎたし。11時半だっけ?あれ?
もうちょっと早い気が…。10時?あら、だとしたらちょっと急がないと?
地図を広げようにも、こういう時に限って信号が青ばっかで順調に進む。


ええい面倒だ!とにかく次まで10時半に着いちゃえば後は平気だろう。と
黙々と走る。レース慣れしてないのと、本来ソロでグダグダチャリ旅行が
信条の我には、「時間の縛り」てのに何やら体が合わない様子。
レースを安全に続けるため。というのは頭ではわかってるんだけど。


トラブルも無く10時15分に75マイル折り返し地点に到着し、
(周りからは「あー焦ったぁ〜」なんて声が聞こえる)気を取り直して次へ。


ココからの道は、本当に、本当に素晴らしい道でした。
ぶっちゃけ、ココだけゆっくり一日で走りたい。と思うほど素晴らしい道。
しかも昨日「天国の海」へ行った時の港を発見して、
更に沖合いに見えるサンドビーチを見たときには、
レースリタイアしてサンドビーチに泳いで行きたい!と思ったほど。

港にて。ベンツに乗ったお兄さんが、撮ってくれたの。

折り返し点直前の公園にて。静かで穏やかで、ココで昼寝したかった!

オウムとワンコをのせたおばちゃん2人。思わず「Take a Picture OK?」と
尋ねて撮らせてもらう。「Relax〜♪」て。こんなおばちゃんになりたい!

そして折り返し地点に着いたときは、既にエイドがしまる直前でした。
シールももらえなかった。くそ〜。


セブンイレブンでカットパインを買い、モリモリ食う。
スパムむすびを食べられなかった腹いせに。ぺろりと平らげる。


ここで、昨日カメハメハ大王のところでご一緒した一団の方と鉢合わせ。
「ココからは、ゆっくり気をつけて走って行きなね」と声をかけてくださる。
ありがたいです。


そのコトバを胸に、ユルユルと復路へ。75マイル折り返しまでは
ほぼヒトリ走行となる。さすがにのんびりし過ぎ?でも競争じゃないしいいや。
撮影は往路で頑張ったので、あとはひたすら足を回す。
折り返し以降は、徐々に集団がみえ始めて、安心して走行。


気づけば普通に時速25キロを超えている。
のんびりマイペースと思ってたものの、
気がつかぬうちに集団での走行で鍛えられていたのかも。

そんなこんなで、トラブルも無くフィニッシュ。しかし
「○○市からお越しの××さん、お疲れさまでした〜」
ていう放送は、お恥ずかしいから止めて欲しい…。


100マイルの完走賞をいただき、ツアーのカレーライスを食し、帰宅。
その後すぐ着替えてツアーの後夜祭、
翌日の朝荷物を回収に来るので、後夜祭後にパッキング&輪行をした後
ホノルルに着いてから、初めてまともな時間の睡眠をとることができたのでした。