涼を求めて


朝からダルダルと暑さが続く。くぁ。この暑さでチャリで走るのキツイ。
河川敷は日陰も無いし、
アスファルトの照り返しで、走っててもムアムアと熱気がこもる。
こりゃ川を下ったらダメだ。千本松行ったら丸焦げだ。
…ぢゃあ山へ行こう。ということで、シズシズと出発。


目論みはヒット。我が向かった県道59号は山林を走るコース。
双方の森林・竹林が木陰となり、間から吹き抜ける風が汗を冷やして心地良い。
なだらかな登りを悠々と走って辿り着いたワサビ田で一休み。
若いワサビと、スジグロシロチョウの乱舞。
ヂモでこれだけの景色が拝めるって得してるよなぁ。としばし思う。
会社でのイヤなことも少し楽になったような。


ワサビ田の先にある滝では、お祭りがやっている。
名も知らぬアイドル?さんが「狙い撃ち」を謳ってる。黙祷。
名物の本ワサビ入りソフトを喰らい、滝でしばし涼んだ後、
再び59号に戻り、国士峠アタック。
…って言っても、序盤はフツーに押してましたが(ありえない急勾配)。
初めは水田が広がっていたものの、徐々にワサビ田が現れ、
県道に沿うような尾根に、一面のワサビ田を拝むことが出来る。


「ワサビ作りには夏場の日照が少ない山間部と、一定の水温に保たれた
 キレイな水(湧き水)が必要とされ、中伊豆は日本一のワサビの産地です」
て内容の看板を発見。ホゥホゥ。それなら自転車で走っても涼しいわけだ。


ワサビ田に別れを告げ、しばし坂道を押し押し(ヘタレ)。
山頂に近づくと、勾配も緩やかに。勇んでチェレに跨りゴキゴキと漕ぐ。
そして辿り着いた山頂。標高510mだって。意外と低い。
後はひたすら下るのみ。


県道414号に合流し、天城温泉会館の休憩所でゴロリと休憩し
後は寮に向かってまっしぐら。車の量が多くてムキムキしながら
銭湯によって汗を流して帰宅。イヤなムアムアとは無縁な旅路でした。


国士峠(県道59号)アタックは、眺望が期待できるわけでも無く、
エスケープも出来ないし、勾配はチャリダー泣かせだし、
走った達成感もいまひとつかもしれないけど、
夏場の涼を感じるにはうってつけのコース。
走るとしたら、一面のワサビ田の景色を堪能できる中伊豆側からどうぞ。